一流と二流とホンモノ(裏窓から) ─ 立秋篇

8月7日は立秋だった。
最高気温の記録を塗り替えながら秋になってゆく。
立秋篇を考えながらトントン拍子に時間がすぎる。


随分と昔からホンモノ(本物)のことを考え続けている。
なかなかそういうモノ(物や者)には出会わない。

これだと思ってもどこかニセモノが混じることがあり
邪心や嘘が隠れていることがある。
そのことを知るとがっかりする。

しかし、神様のようなカリスマ的な人が登場すればホンモノと呼べるかもしれない。
信頼をかけるということは、たとえ間違っていてもそれで押してゆく決意のようなものだ。
そこには意志があって誠意があって力がこもっている。

残念ながら今の時代は
確かに一流であるかもしれないもののニセモノが多くてホンモノは減少している。

ニセモノであるからといって悪意に満ちているとは限らない。
真面目で真剣で表裏のない信頼できるヒトや技や手法である事も多く
ニセモノをホンモノと信頼して成功をおさめる人もあるかもしれない。

何もかもが高品質で実現できる時代だからニセモノも立派だ。
死ぬまでニセモノと付き合ってもいいだろう。
しかし、ホンモノをしっかりと見据えた人であればあるほど
ニセモノなどで世を渡ろうなどと思えば透かさずに失敗を招く事になる。

やはり、ホンモノってなんだろうか、となるのである。

良質の完成品が出来上がり世に出回る。
行き届いたソフトウェアが搭載され、それを多くの人が認めて、高い専有率占めることになる。
烏合の衆がポチッといいねボタンを押し、人気指数が上位を独占し続ける。
それでもまだ、心からホンモノだと思って讃える事ができるかどうか、迷ってしまう。

人気商品、人気者、一流、二流と考えてゆくと
わたしが思っているホンモノは漠然ともっと違う形であるようだ。

<米大リーグ、マーリンズのイチロー外野手が2016年8月7日、米コロラド州デンバーで行われたロッキーズ戦で大リーグ史上30人目の通算3000安打を達成した。2001年に米大リーグへ移籍して16年目。2452試合、9567打数目で偉業を打ち立てた>

ニュースが報じたときにちょうどオリンピックと高校野球も注目されていて、わたしの視線はピンボケになっていた。

<前日に代打で12打席ぶりとなる2999本目をマークし、この日は6番センターで先発出場。3打席凡退で迎えた七回の第4打席で右翼フェンス直撃の三塁打を放ち>

<メジャー16年目、プロ生活25年目。10月で43歳になるベテラン>

と記事にある。

ホンモノのことを考えていたらイチローのインタビュー記事が飛び込んできた。
予てから努力家で真面目な人間であると評価されているので、すこしじっくりと読んでみた。

(2013年8月、日米通算4千安打記録時)
<4千の安打を打つには、8千回以上は悔しい思いをしてきた。それと常に向き合ってきた。誇れるとしたら、そこじゃないかな>

(8月8日の朝日新聞記事から)
<プロの世界でやっていて記憶に残るのは、うまくいかなかったこと。その記憶が強く残るから、ストレスを抱える。その中で瞬間的に喜びが訪れる。それがプロのだいご味 >

という言葉を多くの人が引用している。

彼はわたしが描いているようなホンモノの姿にかなり近いのかもしれない。

田中角栄(元総理大臣)という人物もホンモノの政治家だったのではないかと思う。

ホンモノは、一流や二流と違う座標軸にあって、正しいとか悪いとか、強いとか弱いとかの話ではないのだ。

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