霜月中旬は あたふたと 暮れてゆく

小夜時雨 ピーポーの音遠のいてゆく

18日の早朝にそんな一句を書いてみた
幸せに満ちていると
川柳が廃れてしまって
切れや味が失われていく

駄作が多くて結構 それでいいじゃないか

🍀

十一月中旬は
あらよあらよという間に過ぎてゆく

なぜって 孫っちが10日に生まれて
ムスメが15日に退院をして
そのあと名前が決まって

我が家の普段通りの
二人だけの暮らしに戻るのは
お正月までなさそうである

(週末に11月号のメルマガを発行した)

■ 巻頭言

10年ぶりに広辞苑を第七版に改訂するというニュースが、先ごろ、ちょっと話題になっていました。

広辞苑といえば、社会人1年半のころにわずかなボーナスで新しくなった第三版を思い切って買ったのが懐かしい思い出です。あれから広辞苑は3度の改訂を重ね、まもなく新たに第七版となるわけです。ちょうど同級生の多くが一斉に定年を迎えて、職場の肩書きから重荷を下ろす時期と重なり、妙な感慨が湧いてきます。

社会人として歩んできた歴史と重なることもあって、約35年の社会変遷をダイジェストで早送りするようにも思えました。

広辞苑改訂の記事では、過去に追加・廃止をした数々の「言葉」が紹介してありました。第七版に追加される身近なものとして「エコバック」「クールビズ」「ゲリラ豪雨」「熊野古道」がありました。

『無人島に移住するとして一冊だけ本を持っていけるなら何にするか』というような面白いアンケートを見たことがあります。模範や正解はもちろんありませんが、現代は電子情報の時代で辞書離れ・活字離れと言われながらも、「辞書」「広辞苑」という答えが上位にあるのを見ると、見掛け以上に活字文化が健在していて少しほっとしました。

第三版のころにはたぶん想像もしなかった世の中に変化したのではないでしょうか。あのころの葉書の値段は30円、封書は60円、大瓶ビールが120円余り、(少し大雑把になりますが)国立大学の授業料が15万円程度、大卒初任給が14万円前後。

思い出すと切りがないので、あとは晩酌の時にでもみなさんで思い出してみてください。……というわけで、広辞苑が新年早々に「クールビズ」などを追加して第七版となります。

■ あとがき

毎年のように 松茸(マツタケ)が不作というニュースが流れてきます。

子どものころは秋になると近所の山へ茸狩り遠足に行きました。わたしの地域では「茸狩り遠足」は一般的な小学校年間行事で「茸」=「松茸」のある山へ歩いて遠足に行きます。クラスの何名かは松茸を必ず見つけるので、それぞれの班の飯盒炊さんには松茸がありました。

少し前に熊出没の報道があった山ですが、近年はゴルフ場に変化してしまい、その隙間に残された山々へ茸狩りや山菜採りが目的で入山する機会も減りました。

松茸の菌を拡散するシステムがますます消えていき、松茸は年々減り続け、ご近所からお裾分けでもらう機会も少なくなりました。

一子相伝という言葉がありますが、松茸山の在処(ありか)を父親から受け継いだかというと、それは叶いませんでした。「松茸山は子にも明かさず」と昔から言うそうです(或る年寄りの話)

そんな松茸を若者の間では「好き」と答える人が年々減ってきていると耳にします。あの最高の香りを現代の若者は、決して好まないようです。

また、若者の好みの変化の話では、コーヒー好きなアラビア人たちの間で、ここ20、30年で伝統のアラブコーヒーが若者にあまり飲まれなくなり(国立民族学博物館・菅瀬晶子准教授)、代わりにインスタントコーヒーとあたためた牛乳でいれる「ネスカフェ」が好まれているそうです。

いずれにしろ、嗜好は時代とともに変化するものだ、ということかもしれません。

わたしは「すどうし」が好きで、松茸も大好きです。でも、今年はまだ、どちらも食べていません。

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