布団こうて暮れる霜月ふる里へ ─ 小雪篇 (裏窓から)

布団こうて暮れる霜月ふる里へ

小雪が十一月二十二日
着々と日は過ぎて
今年も残すところ一月である

🍀

霜月が暮れてゆく
その或る日にふる里の母を訪ねてゆく

メモには
🖌 ふる里に凩吹いて暴れとる
🖌 故郷の陽だまりに一人母がいる
🖌 木枯らしや麓の村が凍えとる
などと書きとめていたので
少し風が肌寒かったのかもしれない

🍀

これまでに
いくたびも
暮れてゆく十一月を
送って来たわけであり
今月の暮れも
然程特別なものでもなかろう

ただ
父が二十年前に
ストンと息を引き取ったように
やがては必ず母にもその時がやってくる

覚悟というものは
できているようで実は脆いものだと
わかっていながら
また今年も暮れを迎えよとしている

🍀

そのときどきで
揺れ動いたり乱れたりするような師走を迎えて来た

今年も例外ではなかろう

それほど多くは残されていない時間と
誰も知ることのできない残された時間の果てを
探ろうとしながら

突き放してしまいたい衝動と
抱きかかえたい弱さのようなものが
一枚の暦をめくると
潜んでいる

🍀

十二月という月は
そんな節目であり
格別なひとときでもある

勝負には勝てないツキを持ちながら
もう少しだけ
人生に勝負を賭けているのかもしれない

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