ピーマンの肉詰め

ムスメさんが先日
写真を送ってきたので
気にかかっていたらしい

ツマはピーマンの肉詰めは得意だ
ムスメにも伝授していたほどだから

ボクが毎日体重計に乗っているのを
知っているのか

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封じる

横なぐりの雨が暴れた夕暮れに
凪の入り江を見下ろすの

汚れたガラスを越してみえてくる
色をなくした波のゆらめき

焼け焦げてピンクに染まった反対の空を
飲み込んでしまいそうな暗い海と闘いながら
時間を刻む

君がここにいたならば
扉を閉めて君を封じ込めて

海に沈んでしまいたくなるだろう

濡れて汚れた君を
僕のものにしたいと願うだろう

後ろ姿

ディーゼルカーが行き違うために
ほんのわずかの時間だけ
長めに止まる駅で
いつも向こうのホームにいて
到着する列車を待ちながら
ベンチには座らずに
こちらには背中を向けて
立っている女の人がいた

毎日
必ずその列車の決まったドアの前に立って
必ず同じところに乗る

その人は雨でも風でも居て
毎日同じ後ろ姿で
足をクロスさせて
まっすぐに立っていた

いつも必ずスカートで
冬でもブーツの姿を見かけたことがなかった

一年も二年もその後ろ姿を見つめながら
その人がいるホームとベンチと滑り込んでくる列車の
決められたストーリーを
こちらのホームに停まる列車の中から
わたしは見続けていた。

ところが
たぶん
今年の春あたりから
見かけなくなってしまった

あの人は
こちらを一度も振り向いたこともなかったので
顔もわからないままだった

ホームとベンチのあたりが
やけに寂しい

傷跡 ─ 芒種篇

6月6日に部屋のこもってゴソゴソとしていたことや8日に落ち着かないで考え事をしていたりしたのは、ほかならぬ新聞に投書をしたからでした。久しぶりでしたが、緊張と不安が伴います。仕事柄、あまり左右に偏った発言はできませんし、有り触れた日常が絵になるのが一番ですけどね。

というわけで、投稿の思考の過程の作文を載せておくことにする。新聞はもっとあっさりと短く簡素になっています。

—-

三重県総合博物館で「みんなの近くにも戦争のキズあとがある」という展示(入場料無料)を6月6日から6月28日まで開催している。

そのなかに私の伯父の戦死通知書が展示されています。

通知書は役場経由で手紙で届いたものでした。
新聞紙を貼り合わせた封筒の表に直に墨で「戦死通報在中」と書いてあります。
その封筒の中には2枚の手紙が入っていました。
サイパン島の玉砕で戦死したことの報告や勇敢に最後まで戦った様子、戦士を確認するまでに時間を要して連絡が遅くなったことなどが書かれていました。

その通知は私の母が保管していました。
終戦の直後に嫁いできた母は、どういう気持ちでこの通知を保管したのか。
無造作に巻いた新聞紙の粗末な封筒に怒りを感じながら義兄の死を弔い続け、「水も食糧もない地獄のような戦地」の悲惨さを、わたしの祖父が何処かで聞いてきたのを語り伝えてきたのでした。

サイパン玉砕は終戦の直前の七夕の翌日でした。
数多くの玉砕者が出たのは数々の資料の通りと思います。

子どものころからその怖ろしさを母から聞かされました。
悲惨でしたし苦しい死に方です。
恐怖も苦しさもわたしに伝わってきました。

わたしが大人になってから、母がしまってあったこの通知書を出してきて、わたしに見せてくれました。
どういう思いであったのか、不明です。
わたしに伝えたかったのか。
自分でそんな重苦しい資料を持ち続けることに疲れたのか。
一切を忘れたかったのか。
その逆か。
むかしを語り伝えることをヒトとして使命としている証でしょうか。

そのときに、これこそ絶対に残さねばならないものなのだと、わたしは感じた。
少しでも多くの人に史実を語る実物を見てもらわねばならない。
実物を見て語ることは掛け替えのないことです。
次世代に伝える者の使命として決してお座なりにしてはならないことだと痛切に感じました。

ちょうど、朝日俳壇選者の金児兜太さんの近著である「語る兜太」を読んでいました。
戦争の悲惨さについて力強く表現している金子さんの凄さには感動しました。
その情熱に涙が出ました。

博物館を見学した6日の晩に、朝日新聞に投書を書きました。
没でもいいです。
没のときはまた違った形で皆さんに伝える方法を考えます。 続きを読む 傷跡 ─ 芒種篇

6月6日 オムライス

ムスメさんからLINE

0606-23390

6日はわたしは仕事で
ムスメの旦那さんはAMテニス
ムスメはAM家事であった。

午後、平和だったのでわたしは休暇を取り
博物館で展示を見て
そのあとムスメと同じ時刻に家に向かって車を走らせた。

ムスメはハハと二人で熊野の郷という温泉へ
わたしは家でのんびりしていた。

ムスメは夜にオムライスをこしらえたと知らせてきた。

うちは質素に玉ねぎ入りのひろうず
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7日、ムスメは美容室に行き、ふたたび家に帰ってきて
今度は家族三人で出かけることになった

なんだかね
スパが食べたくて
あさりを買って帰ったのでした
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