鯖をくう骨一本ずつ数えて人生─土潤溽暑 【裏窓から・大暑篇 】

鯖をくう骨一本ずつ数えて人生

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土潤溽暑 と七十二侯に出ている

あっという間に7月中旬から下旬へ
「桐始結花」(きりはじめてはなをむすぶ)の時節を送り
「土潤溽暑」(つうるおうてむしあつし)を迎えて
「溽暑」(じょくしょ)な日々を我慢で乗り切って
やれやれ8月を迎えることができそうです

七十二候では、8月になって立秋を迎えるまでの間に
「大雨時行」(たいうときどきふる)という言葉をあてはめ
暑い夏から秋へと移ろうのを待つのだ。

巷では、夏休みが真っ盛りです
通勤列車は生徒たちが消えてしまってしんとしている

澄み渡る青空にモクモクと入道雲がわき上がるかと思えば
激烈な雨が突然降るような夏がきて
小学校の校庭の一角にあるプールからは
涼しい歓声が響いてくる

子どもたちの元気な声を連日聞きながら
秋を迎える支度を少しずつ進めてゆく

お盆まではあと半月

先祖の恩に感謝をし
仏教ではお釈迦様に感謝をして
盆棚を飾ったり
お墓参りに出かけたり
京都では五山の送り火ある

フォークソング歌手のよしだたくろうが歌った「夏休み」は
麦わら帽子、たんぼの蛙、絵日記、花火、スイカ、水まき、ひまわり、夕立…
と叙情を呼ふ言葉がたくさん並んでいた

消えゆくもの、伝統をしっかりと伝えるもの、様々

寂しいともっと寂しい遠花火 (わ)

週末には花火大会の便りが届く(26日夜・津市)

あまり花火を間近で見上げて鑑賞した記憶もないな

熊野の花火、宮川の花火
むかしむかし、旅の途中の浅虫温泉でも花火大会に遭遇したな
思い出は大事なところだけしっかりと残っている

ふと

桑の実を前歯でちょっと噛み故郷 池田澄子

という句が目にとまる

夏という季節は少し遠くから
目を細めて見ている方がいいな
と思う