遺す言葉 その2 を読み解く

【自解】
その2を読み返してみる。
大筋は以下である。


遺す言葉 - 2

  • 遺言というもの
  • 言葉として遺せるものは何もない
  • 考える前に閃く
  • 猫が玄関を閉めないので解決する
  • まずやってみる
  • 面倒くさい
  • 晩年は絵を描いていた
  • 絵を始めるときに

(平成23年6月30日)


■遺言というもの

自分でも読むのが面倒なのだから他人は読まないだろう
なかなか書き進まないのは、ゆっくりと考えることが難しいのだろう
誰かが読むのか
読まれぬ間に捨てるのか
果たして如何なる運命にあるんか

■言葉として遺せるものは何もない

父は「人の振り見て我が振りなおせ」という言葉を口癖にした
それは、親がこめた子どもへの伝言であったのだ
遺せないわたしは早くも敗北宣言かもしれない

■考える前に閃く

理屈も言うことがあった
だが、芸術的には私には理解できない感性を持っている人だった
絵を描く、 木を彫る、木を組み上げる、
物を作る、無から工夫して創り上げる
自然行動的欲求を解決する行動を天性として持ち合わせていた

■猫が玄関を閉めないので解決する

昭和30年代
ウチの猫が玄関を閉めないので自動的に閉まるように玄関の引戸を改造する
玄関前人が来るとブザーがなる仕組みも実用化
実行家だった

■まずやってみる

「何が問題か解析も大事だがまず現物を見つめなさい」
そういう注意を受けた

■面倒くさい

そんな言葉はこの世の中にはない。これは口癖だった。
次の一手には必ず理屈があるのだということも言った

■晩年は絵を描いていた

(晩年)水彩画を始めのちに油絵に
作品は九割以上が駄作で付き合いのあった人の家に散らばっている
それらを回収してどこかに飾る部屋を作りたいとも思う

■絵を始めるときに、あれこれを考えることはしなかった。
小遣いもないのに高額な画材を買ったり、人目を気にせずに写生を始めたりした。
私にはそんなストレートさも素直さもない

2011年6月30日 (木曜日) 【- Walk Don’t Run -】


大雑把に読み返して、読み解いて、贅肉を取り去ってみた。

こんな父のようになれなかったのは自分に素直さが欠けていたからだ。
あの人は素直な人じゃなかったが、純粋な人だった。

悠々自適であったかどうかは本人に確かめるしかない。
言葉を何も残さずに逝ってしまった。
きっと、わたしもそう終わりたいと思っているのだ。

もっと生きさせてやりたかった。