霜月ときいてぬるめの燗をする

霜月というといかにも寒さがただよう。11月の初日は日曜日で、ムスメが美容室に来るというので駅まで迎えに行った。もう一回、お正月ころに 切ったらそのあとは子どもが生まれてそれどころではなくなるだろう。髪を切ったり何か出来事があったりしながら季節はこつこつと過ぎてゆく。Photo冬の寒さは嫌いではないものの、カラダの動きが鈍くなったり動き出すのが億劫になったりするので、少し自省の気持ちも出てくる。しかしながら、ぬくたい布団のなかでひとときを過ごすのも快感だ。

時間がもったいないと思ったころもある。そんな時間を過ごすならば読書をするか、何か外で行動でも起こす、日記を書こうかなどと忙しい心に責められていたあるときが懐かしい。

今は「これでいいのだ」という精神で生きている。わたしの父はまさにバカボンのパパと同じような雰囲気を持った人であったなあと、亡くなって年が過ぎるごとにますます痛切に感じる。

ぬるめの燗。

霜月という言葉をきいて「ぬる燗」の酒を思い浮かべた。日本酒を飲まないくせにこの季節のピリッとする寒さを連想させるには持って来いな言葉だ。

わたしはこれまでの人生で日本酒をほとんど好んで飲んでこなかったので「ぬるめの燗」の旨さは知らないし、今でもそのような域には到達していない。

ムスメが嫁いで居なくなってから二人でお猪口に二三杯ほどのお酒を飲むことがあるものの贔屓の酒に出逢えたわけでもない。味わいが酒それぞれに少しずつ隠れていて個性の幅が大きく、私のような者でも味わいやすい面をそれなりに愉しむ。

味は極めるほどにはわからない。それでいいと思っている。

ムスメさんの夕飯の写真がLINEで送られてきた。(おゆうはん

旦那さんはお酒を飲めない人なのだが飲み会があるとわりと楽しそうに出かけていくそうで、深夜の帰りを待ちながら、そそくさと簡単に一人ご飯をいただいたらしい。

わが家はおでんだった。

しらたきという関東風のこんにゃくみたいなのが食べたいと言って買ってきて冷蔵庫にしまってから二度おでんをしたけども二度とも入れるのを忘れてしまったらしいうちの人。

よほど馴染みがないのだと思うとますます食べたくなってくる。

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