減塩に取り組んでいる ✯ 二月初旬号

減塩食

減塩食を摂るように生活を見直している。伴走してくれる家族に感謝をしたい

『減塩』を考える時間が格段に増えた。そしてまず「そもそも減塩とは何ぞや」を考えるところから始める

減塩という課題は 健康な人から見れば 対岸の火事であり 死ぬまで無縁の言葉だ

では「なぜ?減塩を迫られるのか」「なぜ?塩分の摂取が増加しているのか」
この問いに一生懸命答える人は 命の危険を自覚する人だけかもしれない

塩味

塩分は 健康を保つために必要不可欠な要素だ。しかし 過剰摂取をすれば 身体を傷めつけることになる

文明の進化と共に生活に科学の知恵が加わり 食文化が大きく変化をしてきた歴史がある。その過程で ヒトが味わう食物の旨み感覚が左右されガラリと様変わりをしてきた

人間の身体は縄文時代から何も変わらないもので、歴史のある昔ながらの漬物や燻製にも塩が使われ 塩味は表には出ない地味な味覚として身体と共栄してきた。

しかし 旨みを引き出すために不可欠であるため どんどんとエスカレートして 食材の中に知らぬ間に浸透し さらに 人間としての暮らしが豊かになるにつれて 上塗りするように近代的な塩の味覚が 厚みを増していく

「塩味」という不都合な成分が余分に体内に吸収されれば身体に支障をきたすのは当然のことだ

人類という大きな視点から見ても 人間は 美味しいものを追求し続けて「塩味」だけではなく「脂質」「糖質」「小麦粉」など 現代食物学で注目されるものを美味しく食べて 豊かに暮らしている

せっかく気持ちよく美味しい食生活を送っているのに 邪魔をしないでくれと怒りを買うのも仕方あるまい

・・と言いながら 立ち止まって考えねばならない時期を迎えている

『食』の追求

小麦粉をまず大幅に減らして、マクド、ラーメン、うどん・蕎麦・パスタ、練り製品 を食べるのをやめた

さらに 添加物や塩分の多い食品を見直して、ウインナー、惣菜屋さんのおかず、お弁当を控えるようにし、特に今まで好んで食べていた 麻婆豆腐、ピザ、スパゲッティー、カツ丼、たまご丼、明太子、骨付きローストチキン、ローストビーフ、豚バラ角煮、濃いカレー・シチュー、ファミレスメニュー・チーズハンバーグ、竹輪・おでんの練製品、味噌田楽・濃いおでん、刺身の醤油、市販のお鍋の素、キムチ・日野菜・沢庵・梅干しなど漬物一般、昆布・しぐれ、またそのおにぎり などというものが日常の食事メニューから消えていった

(体重が8Kg 減量し三ヶ月が過ぎる)

減塩を始めてから食材の購入検討時に必ず 栄養成分表を確認し「塩分量」をチェックするようになったことで、スーパーの商品やレストラン・メニューでは「成分表」を検索すると塩分の量が記載されてることも知った

だが

塩分を1日6g にする必要などあるのかという疑問や反発を持っている人にはこのような話は全く無意味でしかない

「どうぞ 健康な方はどんどん塩分を摂取して美味しいものを食べてください。美味しい毎日をお過ごしください」

そう言って 別世界に消えるまえに、少しお節介をしてでも 話をしたくなるのは 「美味の追求」に一息つき『食』を見直してみようではないか と提案したいからだ

(だが、まあここまで読んだら マシな方か・・
「僕には関係ないんだから」って思っているヒトは多いだろうし)

塩味の認識

塩分削減の料理を作ると「味ない」と感じる。今の時代の人は「まずい」という表現を使うが 昔の人はおいしくないものを食べると「味ないなあ」と言った。そのことを考えていると「まずい」と「味ない」は微妙に違うようにも思えるようになってきた

塩味を減らして 味わいを出す工夫を怠って 簡単・手軽に味覚を刺激する料理や調理補助食材を開発し続けた料理人や食材会社を責めることはできない

しかし 人間がこういった「食欲」を深い欲望として追い続けることに応えてきた社会は 反省して新しい道を考え出す節目が来ているではないか・・と思うことがある

(人間が持つ大きな欲に「性欲」「食欲」があるが)・・「食欲」は追い続けながら「性欲」はそれなりに抑制をかけてきたのか。しかし、裏面・水面下で黙々と「性欲」も増殖し続けて 社会の片隅で節度を求める危ない事件がで噴出しニュースに出ている

「塩分」の抑制と「色欲」を同じカテゴリーで言うつもりはないが 人間の身体の生理的特徴を考えれば 無限大に塩分摂取に溺れていくのは危険だと認識を持つべきだ

塩味調理の取組み

そこで 「うぇーまずいなあ」というような醤油も効いていないような煮物を作ってみて この延長に「この濃さでも美味いと思える調理方法があり得るのか」を日々考え続けている

古代人が美味しいと言って食べていたものに還って 生活を見直すことは きっと有意義なことだと信じている

豊かになりすぎた道具や社会システムが 想定上に災害などの危機に脆いこともわかってきている。脆いものにパッチを当てるように綻びを繕う新しい暮らしを 現代人はもっと立ち止まり巻き戻して考えねばならないのではないか


日記が『減塩』の文字ばかりになっていく ❋ 十一月尽

連休とその後の減塩

勤労感謝の日(飛び石)が過ぎて減塩な日々へ ➤ (外伝)

十一月初めに循環器に通いはじめて あっという間に十一月下旬を迎える

塩分を控えた食事にチャレンジ中だ
血圧の値は 130mmHg(120mmHg) - 90mmHg(80mmHg)付近で 落ち着いているようすだ
140mmHgという大きめの値が出ることがなくなったので 減塩の効果が出ているのかもしれない

体重は 四キロ減って 朝目覚めて体重計に乗ると 73kg よりも軽いことがある
これは ここ一年間ほどの間で 80kg に達することもあっただけに 大きな変化だ
きっと 小麦を一切やめてたことによるのだろう
うどん・ラーメン・パン・マクド・ウインナーなどを食べなくなったし 総菜弁当やおかずも パクパクとは食べない。卵も食べたとしても一個丸々は避けている
ステーキなどの肉は 六切れから三切れにまで減らした

みなさんが「素材の味が楽しめるようになりますよ」と仰る
つまり それだけ 味付けが薄くなって キツイ調味料の味が消えていくというのだ

アルコールよりも怖い塩分

僕はそう気づいたわけで 環境破壊の警告を仕事で発信(引退済み)してきたのと同じように 塩分による健康破壊を 叫びたいくらいだ

美味しいものに知らぬ間に味覚が犯されていって 塩分とコレステロールが健康な身体を蝕んでいるのだ。でも 叫んでも 幸せに食べ続けている人の心にはなかなか響かないだろう

書きかけ

減塩日記 ❇︎ 京都日記 二、

帰りに長次郎でお昼を食べた

とーさんが 孫と数日前に行った話を聞いていたので そのお店を知って 調べてみると旨そうだったので 支出を惜しまずに行くことにした

そのあと少し紅葉を見ようと『御斎峠』を回ってみた

❇︎

とーさん は 依然として ぼんやりした日を過ごしている。
おやつを食べて 三度の食事の頃には およそ満腹になっていることが多いらしい

腹が痛いと訴えるのだが お菓子の食べ過ぎだろうと ツマは話している
「おやつを食べないように」と注意をして帰ってくるのだそうだ

ほとんど寝ているかウトウトして時間が過ぎる

一体 脳波はどうなっているのだろうかと気に掛かるが 健康的な症状には何も異変はなさそうだ

❇︎

老衰で死んでいくときは まさにこのように衰えていくのだと誰かが話していたことが私たち二人の間でも話題になる。誰々もこんな最期だったという

二年も生きてもらいたくないときっぱりと言葉にしていいながら そうすぐに死んでしまっても可哀想だとも思い これ以上いつまでこうして世話を焼くのかという不安もある

全く進んでいかない思案が ぐるぐると回っている時間が積み重なる日々だ

重くもあり軽くもある

こんなことをして自分の順番が来る日の事を憂いながら 日々を送っている

減塩な日々が始まっている ✤ 京都日記(㊙️伝版)

➤ 減塩な日々のはじまり ✤ 京都日記

✤ 外伝を書いて 一息ついて ここにきて 書きかけ

心不全の診断は続いている
それとは別に 『ニュー・デューク・オールスターズ』に参加することになり毎週練習に行く
そんなこともあって京都日記を十一月のいまごろに書くことになった

十一月初旬に立冬を迎え(八日)その後 異常に暑い日があったものの 順調に冬へと向かっている。この日記を書き足していく日々は ちょうど『小雪』を数日後に控えた中旬暮れのころで 京都はまさに秋の紅葉シーズンで人の波が溢れるとき

人混みなど諸共せずに出掛けた若きころが懐かしいと思いながら 嵯峨の別邸でぼんやりと過ごしている。このたびの京都はこんなタイミングで 人混み渋滞を恐る恐るやって来たのでした(十八日土曜日)

羨まれるほどに絶好の時季なのだが もう紅葉の景色を見に出てゆく元気は今の僕には無い。燃える秋の興奮が人々を激しく感動させていても 静かに息を潜めて見物している

たぶん 誰もが同じ一眼やコンデジを持ち同じ景色を同じ感動のふりをしてカメラに収めているのが気に入らないのだと思う。むかし僕たちを痺れるほどに感動させた自然はどんな時代になっても変わりはないはずなのに 金太郎飴のような感動の表現しか届いてこないのだから カメラを持つ魅力が失せていくのかもしれない。

出かけることもやめたの理由はそれだけではないと思うけれど

十一月初旬から 減塩食の生活が始まっている

心不全

ほんとうにそんな病気かどうかは はっきりとはまだ告げられてはいない けれども心臓の拍動が数秒止まる記録がくっきりと残っているのだから 逃げられない

原因が何かも尋ねてはいない。だが 高血圧を抑えなうてはならないと指示をされた。コレステロールも高いし 腎臓が弱っているという数値が出ている

減塩食

だから 塩分コレステロール 脂質に気を付けた食事をする必要があるのだ。腎臓がへたっているし 子どものころにも病んでいるし さらに父親譲りの面もあろうから カリウムリン 小麦粉を抑えて 高タンパクな食事を控えるように・・・

首を絞められているような宣告を受けたわけで 素直に受け入れて 十一月の初旬から減塩な日々が始まっている

書きかけ・続く