藤井聡太棋聖が 就位式で揮毫に「雲外蒼天」の四文字を込めた(十日)
実に爽やかな風を送り込んでくれる
秋の空には巻雲が散らばりその向こうは青空である
夕暮れに散策の途中でジェット機の尾翼に連なる白い雲を何度も見ることができる
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九日の夕刻 六時を過ぎた時に
西の空から東の空へとゆっくりと飛んでゆく宇宙ステーションを見ることができた
高知県のはるか上空を日本海の方角から太平洋の方へと移動しているそうだ
一番明るい星ほどの明るさでゆっくりと移動してゆく
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増殖版の日記のテーマが思いつかなくて思案に暮れていた(八日が過ぎた頃)
だが「何も無理に書かなくても」と思いほったらかしにすることにした
ほったらかしにしてあるのは「何も考えていないのに似ている」
しかしそうでもないかもしれない
碁盤に向かって『次の一手』 を『会心の一手』で打ちたいと 考え続けたころがあった
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人の考え出した無機的なもの
ヒトは 知恵があってモノを考えて作り出す
面白く楽しく役に立つ物が次々と生まれてくる時代である
・家の隅々まで綺麗に掃除をしたい、片付けたい
・手間がかけずに簡単に料理ができて美味しいものを食べたい
・寒くなってきたので簡単に体が温まって快適に暮らせるポカポカグッズが欲しい
・何でもかんでも あれがいいなこれが欲しいな と思えば物が出来上がって欲望は満たされる
・身の回りには便利なものが溢れている
・要らなくなったものは断捨離で廃棄する
・メルカリで始末する
私たちの暮らしのカタチは このようにヒトが考え出した方程式の通りに完成されてゆく
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さて
そこで身の回りを見れば縦横計算通りのもので満ちている
・時計が狂ったら直さねばならない
・水がなくなったら買わねばならない
・雨が降ったら傘をさす
・夜になった明かりをつける
・寒くなったら暖房器具を準備する
縄文時代まで遡れとは言わない
だが 私たちの本来の暮らしとは何だったのか
そう考えて初めて実践してみようと思い立ったのが野営のスタイルで旅をすることだった
ところが今は災害から生き延びるために野営暮らしが(レジャー化されつつ)
日常の便利ツール(災害対策)に取り入れられている
本来のやり方を考察していた立場から言えば 便利手段を遊びで横取りするなと言いたいところだ
・長い坂道を降りて谷の沢まで水を汲みに行く
・火にする薪は キャンプ地周辺を這うように歩いて回って探してくる
そういったことは 一番最初にする必須項目だ
つまり便利生活(暮らし)をする方程式を編みだす前には数々の苦労や工夫があった
人はその苦労を超えて来た
だが これを楽になるように改良し簡単化したキャンプツールが生まれる
これはヒトが便利道具を使い始める前の工夫の結晶だったことになる
科学の力で暮らしが快適になってゆくことは 素晴らしいことだ
しかし 完成された備品には 縦横に縛られた窮屈さがあるのではないか
満員電車に乗って仕事に出かける
休日にはショッピングかレジャー施設に出かけて 美味しい食事を楽しんで帰ってくる
そういった暮らしに疑問をいだく人が 決して少なくないのだ
📍 ポツンと一軒家
そんな高視聴率のテレビ番組がある
ポツンと一軒家の人たちは 鄙びたところで暮らし
その暮らしを とやかく「不便だ」とは言わない
なかにはこれまでの人生に黙って幕を引いて 新しく不便を探し出した人もある
事情は様々だろう
『筋書き』はどんな暮らしにもあるはずだ
しかし 「ポツンと一軒家」の人たちの『筋書き』に 違った色があり 全く違う質を持っている
使用者はそこに共鳴し惹かれてゆく
必ず幸せが待っているわけでもないのだろう
みんなが口を揃えたように「幸せはヒトそれぞれの捉え方や物差しの違いの結果なのだ」という