へんてこな日々から

歴史の鼓動がする坂道を登りながら
このまま街道を1人で歩き続けるのが
ある種の自虐的な遊びのように感じられてくる

襲いかかる現実と同時に
その坂道を歩いて
わたしは架空の日常の風景も想像した

へんてこな日常であったのかもしれないけれども
海を目の当たりにして
わたしは思い浮かぶ限りの架空の物語を
作り出そうとしていた

電車のすれ違いざまに
メールをくれた超偶然的な人に
ますます惹きつけられていってしまいながら
非日常の夢の中をさまよう

忘却という…アーカイブ

これまで書いた2500篇ほどをからピックアップして電子ブックにしてます・途中経過(お知らせ)

忘却という…アーカイブ

… 【銀マド】 アーカイブ


公開作品集


少しばかり追加しました。
内容は予告なし・改訂記号なしで修正することがあります。

あとで気がついたのですが
PDF 形式にベタッと出力すると 「もくじ」 ができない。
ううう

「おやじのせなか」をおやじ側から書いてみる

よくしゃべる人です。自分の言いたいことや主張とか理屈はとことんしゃべりたい人です。

テレビは食事の時に見るくらいで、ほかの時間にはPCで何か書いているとか読書をして過ごしています。

仕事を45歳で早期退職してからは落ちぶれていったように見えます。

お給料が4分の1になったというのが口癖でして、最近は行動力もなくなりました。

永年乗っていたオートバイからも足を洗ったし、車もフランス車から国産の軽自動車に乗り換えてしまって、それでも満足そうに振る舞っています。

金がないと行動力が鈍るけれども、金があっても自己満足や自分のためだけに使って社会に役に立たないのは立派とは言えなかった、と現代社会情勢を今頃になってチクリチクリと非難しています。ある種の反省なのでしょう。再起を狙っているのかもしれませんが、もう起死回生は無理でしょう。

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大企業の名刺や肩書き、国家検定試験、学歴、まあそんな武勇伝のようなものは素っ裸で社会に出たら何の役にも立たんのだと言ってます。

悔しかったのかもしれませんね。そういうモノを纏って土俵に上がって闘ってきた自分が愚かだったと言いたかったのかもしれない。そう考えているのかな。

おデブになりました。若い時はスリムで映画俳優みたいだったかもしれません。もちろん、母もそうだったのですけど。

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おじいさんは几帳面だったと聞いています。けれどもお父さんは、結構いい加減です。本棚の本は決して規則的に並んでいないし、机に積み上げてあるものも多い。片付けも苦手のようです。

でも、時間を守ることにはやかましいです。遅刻はもちろん許されませんが、ノロノロと準備をしていてもイライラの元になり、1時間前には準備完了!しなさい…みたいな。

お酒が好きです。どれだけでも飲めますし、よく喋ります。
やかましい。くどい。

健康が心配です。


子どもから見たらこんなふうになりますかね

おとう

わたしは日常会話では父のことを「おとうさん」と呼ぶかまたは「おとう」と省略して呼んだ。父もそれに応答しているので周囲から見れば滑稽な掛け合いだったかもしれないが、わたしたちにとっては自然体であった。

メールで父に呼びかけるときは父と書いた。「父、今日の予定は?」という具合だ。

これから4人の女の人を軸にして、あの人とはどんな人間であったのかを考察しようとしている。登場人物である父のことを「父」と書くか「あの人」と書くか「彼」と書くか「おとう」と書くか。さてどうしようか。

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[照れ屋]

あの人は、自分でもよく言ったのだが、照れ屋であったらしい。それは一見してはとても想像できないことだったのに、しばらく付き合いをしてみると成 る程と納得させられた。自分に自信を持った一面ともう一面で大きな劣等感を持っていたのだった。自信と劣等感が背中合わせになっているところへ褒め言葉で も投げかけてもらえれば照れるしかなかったのだろう。

[ウソツキ]

もう一点、あの人は時々出任せの嘘を言うことがあった。出任せとか嘘という表現は曖昧だが、ズバリと質問を投げかけて「4人の女に惚れましたか」な どというような打ち込みのような質問をすると咄嗟に首を横に振りシラを切るような出任せをついて一旦はその場をしのいだ。たいていは訂正をするのだが、照 れ屋の性格が存分にそうさせたのだろう。

[秘密]

しかし、3人ではなくそれ以上の女性が日記には登場する。結婚をしてからも2人登場し、それ以前に1人登場する。そして日記には一切顔を出さなかった人が1人いる。手紙と資料に隠されていた。

大体において秘密を持たない人であったので、シラを切ったり嘘を突き通すことは日常でもいかなる場合でも有り得ず、この人はどこかで誰かに必ず言えない事実を漏らしている。

[日記]

秘密を隠し通せないところは、日記を書くことで、自分の迷い事を知り整頓している面がでも現れている。誰かに読まれるかもしれないことでも日記に書 き残している。だが、系統だてて書いているわけではないので、奥深く知るためにはしっかりと読まねばならない。ものごとによりけりだが、日記のどこかに自 分だけがわかる記録をしている事も有り得る。照れた気持ちで書いているその顔を想像しながら読み進むと、隠れたものが見えてくるような気がする。

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[結婚前後]

結婚を区切りにそれまでとその後を「前期・後期」と呼んでもいいだろう。

女性に架ける希望の夢が、前と後では違ってくるのだ。年齢的な変化でもあろうし、社会経験の深さも加算されよう。子どもから大人へと変身をするし、人間の生きざまに白と黒があることも知る。

[惚れる]

女に惚れてしまい、騙されて裏切られて陥れられて、落ちぶれる。アホな男が立派に愚かを繰り返すドラマだ。くるくると旋回をしながらどん底に落ちてゆく。大目に見てくれる人がいたから生きてこれたのだとヤクザ映画のようなことを思いながら、どこまでもどん底を彷徨うのだ。

[ビョーキの人間像]

それでも女に惚れる。こういう愚かさをビョーキといって笑ったことがある。ご先祖さんには立派な方々があったのに、ビョーキならば受け継いだ資質でもあるかもしれない。人間像とはどんなものであったのか、そのあたりも調べて掘り起こしてみる。

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[A型]

血液型はA型だった。そのこともあって周囲の人はA型人間らしいところが多かったと感じているようで、細かいところにも気が利き几帳面であった。し かし、それはこの人の一般的な面であって、しっかりとつきあうとその反面も多かった。部屋は片付いていそうで片付かない。身の回りのモノも几帳面に扱いそ うで大事に手入れが行き届いていたわけではない。金銭面ではケチで節約家であったが、欲しいモノを買うときはぱーっと買ってしまうことが多い。

[おしゃべり]

よくしゃべる。くどい。自分の理屈で勝手にモノゴトを考えて、自己完結している面がある。そのくせ常に自分に不安と自信と劣等感と自尊心を持ってい た。ナルシストな面は一切持たなかったというより、そのような人を見るととても嫌った。そして、酒を飲むとよくしゃべった。しゃべる時間長くなると必然的 にそれを嫌がる人もいたので、この人の酒は特段嫌われるのもでもなければ歓迎されたりするようなモノでもなかった。

[オンナ]

大事な面がある。オンナ好きであった。嫌われているかもしれないのによくしゃべった。簡単に友達になってくる。もちろん平気で話しかけるのだから迷 惑でもいったんは友だちのようになったのかもしれない。そして、気に入ったオンナの子から連絡先やメールを聞き出すのが上手だとみんなが言う。本当に上手 であったのかも何とも言えないが、どういう手段を講じるのか、まさかあの人から聞き出したとは神業的な…というような人のメールを知っていることがあっ た。害がないと思われていたのかもしれない。

[夢追い人]

オンナ好きな人には遊び人も多い。しかしこの人は遊び人ではなかった。オンナと井戸端会でしゃべっているか、過去を回想しているか、夢を語っているか。社会の仕組みにケチをつけているか、何かに理屈をつけているか、そういったことをしゃべっていれば満足な人だった。

[ブス選]

面食いではなかったですね。人を直ぐに好きになるのですが、片っ端からべっぴんさんは居なかったし、テレビの女優さんの話をしても、大勢が美人を好むものなのにこの人はちょっと変わった女優さんが好きだったようです。

[幸せを食べる虫]

突き詰めてゆくと、好奇心の赴くままに行動して感動を味わって、それは旅などで少し叶えたりして幸せを味わって、酒を飲んでしゃべってオンナに惚れ て夢を膨らませて追いかけて、浮き世をさまよっていたのでしょう。ブログの中で自称しているように「夢を追い幸せを食べる虫」だったのだと思います。

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[4人のオンナ]

学生時代に2人も好きな人がいた。そして、結婚後期にもう1人で惚れてしまったオンナがいるので、ツマとで4人。

学生時代の女性は、大人の世界でいう「オンナ」ではなく情熱的で淡い恋をする女性だった。実らぬ恋を必死になってつかもうとするのだ。ブログにある 「鶴さん」はこのひとりの女性を書いたものだ。もうひとりの淡い女性は、日記にもブログにもどこにも出てこない隠されたままの女性だ。1枚の写真と大封筒 に雑然と詰め込んだ手紙の束だけが残っている。

この人が残した手紙をよく読むと、残存する手紙は一部分で有ることが分かってくる。2人の女性と交わした手紙は、元々、段ボール箱に溢れるほどあっ たという。ある時期に病的豹変でその束を始末しているらしい。手紙に書いた文面をなくすことを悔やまないほどの確信と自信をその女性に抱いていたのか。は たまた、きっぱりと記憶を絶とうとしたのか。不明だ。

そして最後4人目のオンナとは黒い歴史のなかにあって、本人も日記に明確には書いていない。きちんと伝えるために書いたモノではない日記、すなわち自分に語りかけるような日記が残るほか、鳥のひろちゃんのブログでも脚色をつけて書いている。事実は不明のままの物語だ。