父の最期の言葉
二十年前の大寒の二、三日後に父は亡くなっている
残された母の話によると
亡くなる日の二三日前には
既に意識がぼーっとしてたらしい
ビールが飲みたいと言うのであるが
こんな状態で飲ましてはならんと思い
お茶をやったという
「ビールと違うやないか、まずいなあ」
言うてやったわ
と あのときを母は回想している
それが父の最期の言葉であったことになる
二十年前の大寒の二、三日後に父は亡くなっている
残された母の話によると
亡くなる日の二三日前には
既に意識がぼーっとしてたらしい
ビールが飲みたいと言うのであるが
こんな状態で飲ましてはならんと思い
お茶をやったという
「ビールと違うやないか、まずいなあ」
言うてやったわ
と あのときを母は回想している
それが父の最期の言葉であったことになる